無謀にも、高級住宅地で土地を探す。52歳で家を買う(9)

安心して土地探し。2017年2月。

マンション売却が後からでも大丈夫になったので、安心して土地探しが出来るヘーベルハウスとは土地が見つかってから話しを進める約束で、待ってくれることになった。ただ、11月までに決めないとローンの条件が変わる。11月は私の誕生月。この月を越えるとフラット35が28年になる。借り入れ額が減ってくるのだ。とは言うものの中々物件に出会わない。あっと言う間に11月が過ぎ、年を越していた。

昨年2016年夏にヘーベルハウスの販売員(以後、ヘーベルT)と話し合ってから半年が過ぎた頃、ようやく好条件の土地(古家付き・更地引き渡し)を見つけた。随分と月日が経ったので、ヘーベルハウスが心変わりしていないか心配だったが、とりあえず連絡。その土地の住所と管理している不動産会社の連絡先をメールに書いて、購入計画再開のお願いをする。

早速、電話が入った。「おめでとうございます。私も一度そのお土地を見に行きます。」半年も連絡していなかったが、昨日の続きのような電話の声に感激した。「この人は出来る男だ。」と心の中でつぶやく。「近いお日にちでお時間を頂けますか?」「明日の昼なら」早速、相談することになった。

翌日、ヘーベルTがやって来る。1人で来ると思いきや、土地管理をする不動産会社の担当者(以後、住建Dと呼ぶ)と2人で来た。昨日の電話のあとすぐに連絡を取り合い、朝一番でその土地を見て来たらしい。ヘーベルTと住建Dは、既に友人の様な親密さがあった。歳の頃は2人とも30代前半?20代かも知れない。下手すると自分の子どもくらい(子どもはいないが)の青年だ。しかし、この仕事ぶりに感心した。エリート感溢れるこの2人なら、きっと上手くまとめてくれると思った。

 

無謀にも、高級住宅地で土地を探す。

ヘーベルTは「いいお土地ですね。価格的にもお手頃です。」50坪。1800万円。相場より安い。理由は駐車場がないことだった。この辺りは、なだらかな丘に開けた古い高級住宅地石積みの雛壇があって、その上に和風の庭があるような大きな家が沢山ある。こういった物件は、土地を購入した後に雛壇をくり抜き駐車場を作らなければならない。その費用が500から1000万以上かかるのだ。なので、売主はその分を値引きして売り出している。車を持たない私たちにとって、これは好条件。緩やかな階段を作る程度の工事で済む。

土地が比較的安い理由はもう一つある。この地域は住環境を守るため、建築に関する規制が古いまま残っている。最低50坪の土地でないと建築できない地域なのだ。平均的に80〜100坪の家が多いと住建Dはいう。今時、80坪以上の土地に豪邸を建てる人は少なく、坪単価を下げて販売するケースが増えているそうだ。その中で50坪はギリギリの大きさ。非常にラッキーだった。

「大きな家ばっかりやのに、珍しいですね。小さい家(周りの家にくらべて)。」住建Dに訪ねると「地主さんの次男さんのお宅だったみたいです。その方も亡くなられて、東京に住む息子さんが売りに出されています。」質問の答えとして適切かどうか疑問だが、妙に納得した。

 

古い高級住宅地の土地が比較的安い理由。

参考資料 に記載しました。→

 

いよいよ契約?

土地の契約には手付け金(契約金)が必要。土地の価格から一部金として100万円(10%と言われるが100万円くらいが関西の相場)。これは現金で支払う。

住建Dに雛壇工事にかかる費用のことを話し、少しでも安くならないかお願いした。「売主さんに相談して値引き交渉をしてみます。」翌日、「200万円引いてくれます。」なんとあっさり。よほど早く売りたいようだった。3週間後に契約することになった。が、どんでん返しが待っていた。

 

不動産は「おとり置き」できない!? 52歳で家を買う(10)

 

 

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