土地の契約、住環境をチェックする。そして、ローン審査の結果が出た。 52歳で家を買う(11)

新たに物件を紹介してくれた不動産会社の営業マン(以後、住建Dと呼ぶ)は前回、後から来たお客さんに土地を譲ってもらったことを感謝していた。よくある話しのようだが、ドロ沼になることもあるらしい。「本当にありがとうございます。上司のお客様だったので、私にはどうしようもなかったので。それでも、よくあっさりと。」全然気にしていないことを住建Dに話した。「私達は気運を大切にしています、流れに逆らっては悪くなる気がして。」軽くスピリチュアルを匂わせ、少し上から話した。

焦らず、じっくり考える。

「急ぎますか?」と住建Dに尋ねる。「ま、早いほうが。でも前回のことがあるので、出来るだけ優先します。」今回の売主さんは余裕があるようだ。相続税のことがあるので、今年中ならと考えているらしい。「実は、長期出張で3ヶ月間は仕事に集中したいので、待って貰えますか?」こちらの都合を住建Dに伝える。「まだ公に販売してなくて、先にお知らせしました。一応は販売に出して、他の人が現れたら、保留しておきます。」土地物件は全てネットに公開されていると聞いていたが、どうも違うようだ。とにかく、他の人が現れても、6月まで待ってもらうことになった。

しばらくお預け期間をとることで、じっくり考えることが出来た。仕事のない日は2人で土地を見に行き、住環境のチェックをする。今のマンションから歩いて15分の場所なので、散歩がてら通うようになった。ここに住んでいると想定して、一番近いカフェでお茶したり、登下校する子供たちを観察したり、夜遅くにウオーキングのフリをして近所をウロウロしたり、ゴミ出しの様子をうかがったり、極め付けは寝袋を持って植木の物陰で一晩明かしたことだった。見つかったら警察行き、夜明けと同時に退散したので大丈夫。(勿論、私だけで)

出張中は奥さんが1人で行っては感想をメールしてくる。「お隣りさんの子ども、賢そう」「小さいけど、スーパーまで徒歩8分」「静かやで」「坂やから、電動自転車いるなー」「近所でピアノの音が聞こえた」どうやら納得したようだ。「そこでえーか?後悔せーへん?(しないか?)」

いよいよ契約? 2017年6月

2カ月が過ぎた頃、住建Dから電話があった。購入意思の確認と、まだ他の人が現れていないことなど。そして、しばらく電話がなかったが、約束の日が近づいた頃、「他に購入されたいお客様が現れました。」そうやろな。いい物件なので当然だと思った。「しばらくは止めておきます。契約が可能ならお知らせ下さい。」3ヵ月の間に思いは固まっていた。迷いなく返事をして、2週間後の大安を選んで契約することにした。

2週間後の契約までに、今度は正式にローン審査が始まる。今までは、ヘーベルハウス販売員(以後、ヘーベルT)の見込み計算だけだった。本格的に審査をするとなると、緊張する。必要書類を全て提出。ヘーベルTはやや暗めの笑顔で「1週間くらいで結果が出ます絶対とは言い切れませんが、安心してお待ち下さい。」中途半端な安心感を与えてもらう。

古家の庭で見つけたカタツムリ(これはOKサイン?)

ローン審査の結果が出た。

しばらくしてヘーベルTから電話「もう少しお時間ください。」10日が過ぎていた。「住建Dさんには連絡して契約日をずらして貰っています。」どうやら、難しいらしい。「ダメな場合はすぐに結果が出ます。これだけ時間がかかっているのは、銀行が何とか通すため頑張ってくれています。」嬉しい言葉だが、頑張らないとダメなのかと、少し寂しい気持ちになった。

審査に3週間。結果が出た。「おめでとうございます!」ヘーベルTからの電話。「時間がかかった理由は、私も銀行から話しもらえなかったのですが、、、、」そうだろう。「あまりお話できませんが、ローン審査はどなた様でも個人情報を調査する機関にお願いしています。失礼ですが、、、合格した理由の一つに、ご主人様のご年収が少ない年でも公共料金やローンの滞納が無かったことです。」それは初めてヘーベルTに会ったとき話したことだ。ヘーベルTは続けて「最近はどんなに収入があるサラリーマンの方でも、通らなケースが増えています。理由はケータイ料金の滞納です。」ケータイ電話の料金はただの電話代ではない。多くの人が機種代金も使用料と一緒にしている。この機種代金が問題。銀行から見ると、ローンの滞納と取られる。30代のサラリーマンに多く見られるそうだ。

安くて広い土地が見つかったこと、奇跡的にローンが通ったこと。勿論、ヘーベルTや銀行の方が味方になってくれたお陰。感謝の気持ちでいっぱいになった。しかし課題は山積み。次は、マンションの売却だ。

 

持ち家(マンション)を売り出す。52歳で家を買う(12)

 

 

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