地鎮祭しません。お酒、お塩、お米を撒く。

ヘーベルハウス(ヘーベルT)との打ち合わせも大詰めになってきた。今日は設計の最終確認。あとは資材を発注して施工が始まる。土地探しから3年。ヘーベルハウスに出会って1年。ローン審査に通らなかったり、思う土地がなかったり、見つけた土地を横取りされたりと、何度か諦めそうになりながらも、ここまでたどり着くことが出来た。ヘーベルTに出会わなかったら実現しなかっただろう。それだけではない。奇跡的と思えるような低価格で土地を提供して下さった売り主さんや、希望する売り出し価格でマンションを買って下さった買主さん。しかも、快く8カ月近くも引渡しを待って下さったおかげで、仮住まいをすることもなく引っ越すことができる。全てが見守られているとしか思えない奇跡が重なり、実現するこが出来た。

地鎮祭はしない

「地鎮祭はどうされますか?」ヘーベルTが静かに尋ねた。「皆さん、どうされてます?」奥さんは、しないつもりでヘーベルTに問い返した。「正直、最近は地鎮祭をされないお客様が増えています。もし、されるならそろそろ予約が必要かと思います。」「地鎮祭はしない代わりに、土地にお酒を撒こうかと思います。どうですか?」「いいと思いますよ。それとヘーベルハウスのお客様に多いのが、お酒だけでなく、お塩とお米をお土地の四隅に撒かれる方法とっています。」なるほど納得。地鎮祭をしない理由はコストのとこではないと、ヘーベルTに伝えた。

お酒、お塩、お米を撒く。

私達は何度も売り主さんと話して、住まれていたその家の話を聞いていた。楽しい思い出と、幸せな生活を送ってきた家。きっと"良い気"が残っている。それを祓い清める必要がないと思ったからだ。土地には、これから私達が住むことの許しを得る為に、お酒、お塩、お米を撒く。そのあと近くの氏神様に御報告する。それに毎日、神棚に手を合わせている。

地縄式

ヘーベルTは私達以上に大変だったと思う。きっと、色んなことで奔走したに違いない。少し涙目になっていた。「地鎮祭のことは了解しました。あと何かご要望はごさいますか?」背筋を伸ばして応えた。「施工が始まる前に、工事に関わる方々にご挨拶がしたいです。そんな機会を作ってくれますか?」ヘーベルTは「それなら"地縄式"があります。工事関係者が集まるので丁度いいです。」

地縄式とは、土地のどこに家を建てるかを知るために、実際の面積を縄で囲うことだそうだ。ヘーベルTはその日にお酒、お塩、お米を撒くことを提案してくれた。これなら皆さんに見届けて貰えるので、丁度いい。その日は工事関係者が集まるので、ご挨拶もできる。"口だけの感謝はせーへんほうーがまし(しない方がいい)"とは亡き父の口ぐせ。監督さんか代表の方に何かお礼がしたい。「それなら、のし袋に謝礼として1万5千円を入れて、現場監督さんに渡して下さい。」ヘーベルTは正確な金額を決めてくれた。「施工の2週間前はくらいなので、今から1カ月後になりますが、よろしくでしょうか?」できる男だ。

ヘーベルTには頭が下がる。帰り際に、口だけでなく何かお礼でもしたい。「どうぞ、お構いなく。」と言っても何もない。食べ残しのアルファベットチョコ(何時も同じ)を全部持って帰ってもらった。すまんのー。いつも。

 

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