お庭の芝生化計画を始め、プランターで実験的に芝生を育てている。種を蒔いて6日目で、発芽した。種から植物を育てるなんて、何年ぶりだろう。以前住んでいた家には坪庭があり、自分なりにガーデニングを楽しんでいた。その時はポット苗や株を買っていたので、種から育てたことはなかった。おそらく小学生以来だと思う。
芝生の種はマニュアル通り。肥料を施した土に種を蒔き、毎日発芽するまで水をあげる。当たり前たが、これだけのことで命が生まれる。そのことが不思議に思え、感動した。
土は更地になった土地から取ってきた。マニュアルには種を蒔いた上に砂を被せるとあったが、砂がない。ベランダガーデニング用の土が少し残っていたので、それで代用している。更地になった土地の土は、小石が混じっていた。実際に植えるとなると、かなり耕さなければならないだろう。今回はそのまま種を蒔いた（手抜き）。
”親ばか” ならぬ、”芝ばか”
「ふわふわの産毛のようなんが出てきた！」奥さんは朝の掃除を終え、ベランダの水やりをしていた。「もう少し明るくなったら写真撮るわ」それから1時間ほどした7時ごろ、「ほんまや、芝生になってる！」奥さんもベランダに来て「もう成長した！さっきより大きい。それに色も緑になってる。」
そんなに早く成長するとは思えないが、とりあえず写真を撮る。確かに成長は早い。昨日は全く芽が出ていなかったのに、いきなり芝生らしい新芽になっている。その日の夕方、芝生を見にベランダに出る。「もう広がり始めてるでー！」奥さんを呼んだ。本当はそんなに広がっていない。”親ばか” ならぬ、”芝ばか” とでも言おうか。「いけるなー！」二人は確信を持つことができた。こうして、芝生化計画は小さな一歩を踏み出したのだった。
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