更地の雑草。荒野に家を建てるみたい。

施工前の土地に毎日通っている。前記事にも書いたように、先行して植えたモッコウバラにお水をあげるためだ。地植えにしてからは、ベランダで育てていた時よりも更に元気に見える。3月まで待っててくれと心で唱え、お水をあげる。

更地の土地は雨が降り、まだ暑い日があったので、雑草が生えてきた。モッコウバラを植えるまで見なかった雑草。モッコウバラに反応したのか。その光景は町の中にあって不思議な感じがした。荒れ果てた大地を開拓して、これから家を建てる。そんな感じ。

しばらく雑草を見ていると、お隣の奥さんが出て来た。(60代中頃?失礼)初めて顔を合わせた。「はじめまして。今度引っ越ししてきます、、、」ジョウロを手にしたまま挨拶をした。「雑草にお水やりですか?」いい感じのレシーブに心が動いた。「いえいえ、奥に植えたモッコウバラに、」お隣さんは簡単な自己紹介をして、色々と話してくれた。以前住んでいたここの持ち主さんとも友達で、近所に住んでいることなど。「工事期間中はご迷惑をおかけすると思いますが、よろしくお願いします。また、改めてご挨拶をさせて下さい。」日頃からしていた挨拶回りの練習。その成果が遺憾無く発揮できた。

私が代わりにあげましょうか?

「毎日ここにお水やりですか?ジョウロを持って?」お隣さんは笑いながら話した。「そのジョウロ、ここに置いてていいですよ。朝までにお水を入れておきます。なんなら、私が代わりにあげましょうか?」涙は目尻から溢れる寸前まできている。「ありがとうこざいます。ご迷惑でなければ、お水だけいただいてもいいですか?」社交辞令に思えなかったので、甘えることにした。

それから、2日。水が満タンになったジョウロが、お隣さんの車庫横に置かれている。しかし。甘え過ぎは良くない。今日はジョウロを持って帰るつもりだった。ポストに名刺と、用意してきたメッセージカードを入れた。

実がついたら、お分けします。

翌日の朝7時、いつものようにモッコウバラにお水をあげていると、お隣さんがベランダから声をかけてきた。「お水はもう良かったですー?」「ありがとうございます。ご負担になる前に持って帰りました。」「ちょっと待ってて下さい。」お隣さんが降りてきた。「カボスの木を残してくれて、ありがとうございます。お話は聞いてます。毎年、カボスを分けていただいていたんですよ。」カボスの木を残して欲しいと頼んだ事を、以前の持ち主さんから聞いたようだ。「実がついたら、お分けします。」そう約束をして、その場を後にした。

家を建てるまでに、こんなドラマがあるなんて思ってもみなかった。帰って奥さんに話しをした。「朝早くから、ジョウロとペットボトルを持ったおっさんが雑草見てたら、” 変な人 ” と思えへんかったんかな?私やったら、怖くてよー声かけへんわ。でも、嬉しいなー。お隣さんがいい人で。」それもそうだ。勇気あるお隣さんに感謝。

 

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