新築ブルー?そんなのある??

マタニティブルーとか、マリッジブルーとか言うように、新築ブルーってあるのだろか?あるとしたら、今の私は新築ブルーだと思う。着工まで約3週間。土地探しに始まり、ローン審査の心配や、いかに安く設計するかなど、山ほどあった出来事が過ぎて行った。ここ最近は、ヘーベルハウスから何の連絡も無い(用事が無い)。これといってする事がない。この間は一体?

新築ブルーはそれだけではない。まだ建っていないのに、その後の事が気になり出した。普通の人は家を買う前に考えること。"ローンは払って行けるのか?"超が付く大きな命題。

「不安になれへんの?」

奥さんは、普通の主婦とはどこか違った考えを持っている。フリーランスの私と結婚しただけでなく、このマンションやヘーベルハウスを購入することに、何の躊躇も無かった。「不安になれへんの?」今更ながら奥さんに尋ねた。「不安やで。当たり前やん。」なら、どうして戸建てが欲しいと言ったのか?この先、仕事が一生続くとは限らない。「続けるために買うんやんか。」逆の発想だ。ポジティブ本のどこかに書いてあったのか?「本とちゃう。お父さんもそうやったからや!」

75歳まで働いた義父

奥さんの父親は塗装職人だった。義父は、勤めていた塗装会社の方針が気に入らなかったらしく、20代でフリーランスになった。私も何度か聞いた話しで、他の職人がいい加減な塗装をしても「見えへんからええー」と言ったことが頭に来たらしい。絵描きを目指していたほど絵が好きだった義父は、他の職人より美意識が高かったのだ。フリーランスになった義父は、持ち前の美意識で美しい塗装をすると評判になり、有名建築家からの仕事だけを受けていた。しかも、内閣総理大臣賞も受賞したことがある塗装名人、75歳まで働いた。

精進しかないで!

「家を買ったら、"あいつは忙しいみたいやでー"って周りが言うようになったみたい。」奥さんの言い分は"家を買える人は、仕事が多い人"→ "仕事は忙しい人に頼め"ということになる。義父から何度も聞いた話しを奥さんの口から聞かされた。

新築ブルーはそう簡単に消えない。でも、奥さんは新築ブルーになっていない。「ヘーベルハウスに、一瞬でも住めたらいいやん。払われへんってことは、仕事が無いってことやろ。それやったら、どっち道あかんやん。精進しかないで!

新築ブルーになっている場合ではない。

亡き義父のデッサン帳より

 

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