食器棚の再出発。嫁ぎ先は今のマンション。

食器棚はソファと一緒に、引き取り業者に依頼している。以前このブログで書いたように、白いソファは再利用される。ソファはギリギリまで使いたいのでまだいいが、食器棚は既に使っていないも同然。マグカップが2個と、どんぶりが2個。になった。「食器棚はもういいかも?先に引き取ってもらおーかー?」奥さんに一応打診してみた。「せやな。でも、ちょっとメールするわ。」どこにメールするのだ。

食器棚、欲しいです。

奥さんは、このマンションを買ってくれた買主さんの奥様(ミセスFと呼ぶ)にメールを送った。「食器棚、貰ってくれたらいいなーって、そう思ってメールしてん。」私は「こんな使ってた食器棚、失礼ちゃう?」と奥さんに言った。「でも、マンション見にきた時、この食器棚のこと"素敵"って言ってたし、大きさもたっぷりやし。」確かに、結婚したときに買ったので思い入れがある。20年ほど使っているが、どこも痛んでいない。このまま使っていただけるなら嬉しい。

ミセスFから返事がすぐに来た。「嬉しい!欲しいです!って。サイズを測りたいので、伺ってもいいですか?って」奥さんは早速、住友不動産(旭化成ホームズがマンションの情報を提供し、実際に買主さんを紹介してくれた仲介業者)にその旨を伝えて、ミセスFと一緒に見に来てもらうことにした。

娘と同じ食器棚

押入れのときと同じように、ミセスFはメジャーを取り出し食器棚を測る。「これって、アクタスで買った物じゃないですか?」何故?分かったのだ。「そうです。20年前に。新婚っぽいからどうかなぁって。いいんですか?」奥さんは当時のことを話した。「これと、今はないですがワードローブをセットで買いました。ワードローブはマンションに入らなかったので、前に住んでいた家のご近所さんに差し上げました。」ミセスFは満面の笑みを浮かべ「18年前、嫁いだ娘に買ったのと似てるなーって、以前こちらに寄せて頂いたとき思ってたんです。娘に写メを送ってもらったら、やっぱり!。これもご縁かなって。」

またまた、このご夫婦に泣かされた。「写メしてもいいですか?娘を驚かせてやります!」ミセスFはガラケーをパカっと開いて、バシャ!っと大きな音で写真を撮った。

我が家の食器棚は、嫁ぎ先が決まった。嫁ぎ先と言ってもここに残るので、少し表現は違うかもしれない。それでも新しい持ち主が決まったので、嫁ぐと言ってもいいだろう。ありがとう。

 

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