終の棲家と新築ブルー。

終の棲家。まだ施工も始まっていないのに、そんなことを言われてもピンとこない。「終の棲家って感じ?やっぱり。マンションはちょっと違うよねー。」奥さんの友人の多くは、私も共通している。しばらくご無沙汰していた友人(ミスビオラと呼ぶ)が遊びに来たときのこと。

「終の棲家って、ここで死ぬってこと?」奥さんは少し外した。「ちょっとだけ違う。死ぬまで暮らす家っ。」ミスビオラは横浜に住んでいて、最近になって、終の棲家を探し始めたと言う。30代で家を建て、3人いた娘はみんな昨年までに嫁いでいった。10歳年上の旦那さんと二十歳で結婚したので、私と同じ52歳でもお婆さん。しかし、見た目は40代。フェロモンを撒き散らしている。

正に終の棲家?

「二人で大きい家は、お手入れが大変でしょう?お庭があるコンパクトな家がいいなって。今の家を建て替えるのは面倒だから、どこかで建て直したいの。」ミスビオラは、私達が建てるヘーベルハウスのプランを見て感動した。「正にこれ!終の棲家って感じ!すごく小さいし、お庭は広いし、いいー!」すごく小さいは余計なお世話だが、庭は広い。

私達は、終の棲家のつもりで建てる訳ではない。ただ、ここで死んでもいいと思っている。それは、今のマンションでも同じだ。最後とは思っていないが、最後になってもいいと思っているだけ。52歳と少し遅い時期に家を買ったからと言って、終の棲家と言われたくない。"終の棲家 "って、お墓を買って、そこに暮らすような響きだ。

ヘーベルハウスにしたい

「そうよねー。終の棲家って変な言葉。やめましょ、この話。」ミスビオラは私達のプランを参考にしてヘーベルハウスにしたいと言った。「主人を説得するわ。木の家に物凄く拘ってて、壁は珪藻土がいいとか、漆喰がいいとか言ってるから。」ミスビオラの家は〇〇スイの立派な家。次は〇〇林業にしたいそうだ。ヘーベルハウスは論外らしい。

ミスビオラがヘーベルハウスにしたいと言ったのは、私達の話しを聞いたからだ。中でも、販売員のヘーベルTさんが、いい人だと言う話しに反応した。「大事よねー。誰から買ったか。ドレスや車や家も全部覚えているし、いい感じの店員さんは。特に気に入ってるものは、使ってる時に顔を思い出しちゃうでしょう?これって、トラウマ?」トラウマではないが、言いたいことは分かる。

新築ブルーが少し消えた

大きな買い物をしたことは事実。果てしないローンの旅が始まるのも事実。終の棲家と言われたくない、と思った時、新築ブルーが少し消えた。ミスビオラ、ありがとう。

 

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