二人で外食するのは久しぶり。特に家を買うと決まってからは滅多にしなくなっていた。今日は二人とも仕事で外に出ていたので、待ち合わせして外食することにした。
「折角やからお祝いの食事したいなぁ?フォークとナイフで、クキクキッてするやつ。」奥さんはホテルのレストランか何かをイメージしている。確かに土地が見つかっても、ローンが通っても、施工が始まってもしていない。
料理はお任せします
食に対して冒険心が無い二人は、行ったことがあるか、知り合いが推薦する店しか行かない。『ぐるなび』なんてもってのほか。"がせネタ"かも知れない(ただの勘ぐり)。と、つい刑事のようにことを思ってしまう。
何度も行ったことがあるイタリアンレストランに入った。「グラスワイン白を二つと、料理はお任せします。」メニューを見ても迷うだけなので、いつも予算を言って適当に作ってもらう。初めてここへ来た時、奥さんは「いつもセコいのに、渋い注文できるねんなぁ。」と不思議がっていた。「せやろ。映画の見過ぎやろ。」「映画は予算いわへんで。」
「なんか、家を買うときと一緒やな。” 後は任せたって ” 感じが。」任されて実力を発揮できる人と、迷う人がいる。ヘーベルハウス(ヘーベルT)は明らか前者だった。レストランの話しに戻るが、同じ注文の仕方が通じない店が一度だけあった。その店には二度と行かない。
節約デート
気取っているのではなく、実はこれも節約。初めてのデートでも財布の中身を意識して、大胆且つ、大人物に見せることが出来るパフォーマンスなのだ。しかも、身の丈をわきまえた堅実な印象を与える。(注※全部思い込み)
財布には1万6千円(現金が肝)。帰りのタクシー代を引いた残りを計算する。初めてのデートでメニューを足し算しながら選んでいては、鈍臭い印象を与える。そこで、無理のない(少な過ぎは逆効果)予算を提示する。これなら、料理の無知もバレない。予算も安心。懐の深さをアピールできる。しかも、サービス満点になる。もし、断られたとしても、「出ましょう。」と店を変えても「渋っー!」となる(はず)。
聞き取れない銘柄のグラスワインが出て来た。「53歳おめでとう。過ぎたけど。」奥さんのお祝いは、家のことではなかった。泣く。
写真はイメージです。旅行先の写真。
★『52歳で家を買う』と題した連載ブログです。お時間があれば、52歳で家を買う(1)から読んで下さい。
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