長年使ってきたホームベーカリーとも今日でお別れ。義姉に譲ることになった。使わないと決め、何となく義姉に電話、「欲しい！送って。」と即答。「良かった。廃棄せんで。まだまだ使えるもんな。」８年前、このマンションに引っ越してきたとき、奥さんの妹からいただいたお祝いだった。
パンの匂いで目が覚める
使い始めは毎日のようにパンを焼いていた。朝は焼き上がったパンの匂いで目が覚めるほど。しかし、1カ月も過ぎるとそうでもない。欠点は二人で一斤は大きい。３日に分けて食べていた。ホームベーカリーのパンは、焼きたては最高。次の日は普通。３日目は不味い。という感じ。
最後のパン⁉︎
「最後のパンやから、今日一日で食べきるで。でないと、美味しくない思い出が残るから」奥さんは朝昼夜と、ご飯代わりにパンを食べる計画を話した。朝はパンと人参ジュースだけ。いつも通りだ。昼はパンと目玉焼きだけ。嬉しくない（奥さんには悪いが）。夜はどうする？
パンが合うおかず？
パンは美味しくても、おかずがイマイチ。私はすでに、思い出として良くないところにいる。「パンが合うおかず作るわ。」料理に興味がない奥さん。ほとんど毎日、煮物と味噌汁だけ。パンに合う煮物はないと思うが、どうする気だ。
ホームベーカリーとお別れする理由は、時間が経つほど味が落ちる（市販のパンに比べ）。コストが意外にかかる。この2点。近くにできた手作りパン屋さんの焼きたてパンの方が、安くて圧倒的に美味しい。パンに拘りがない二人には、次の日も美味しく食べれる方が良かった。
今夜はステーキ
夕食の時間、テーブルにはキャンドルとお花が用意してある。「この前、お祝いしたとこやん。どうしたん？」奥さんはステーキを焼いていた。「ホームベーカリーのお別れ会と、ちょっと早いけど、お父さんの命日やから。」
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