基礎工事が始まらない。高慢な施主と、涙味のキットカット。

基礎工事が始まる。杭打ち作業から待つこと3週間。いつものように朝5時起床、仕事に向かう(書斎の仕事部屋)。奥さんはすでに掃除を始めている。ハンディークリーナーが近づき、音が止まった。「先に行って、何人で作業してるか見て来てー。」用事を言い切る前にクリーナーのスイッチを入れ、返事も聞かずに去っていった。

ミッションは"差し入れする為の人数確認"

朝飯前の仕事を終え、ロールパン1個と人参ジュースで朝食を済ませ、現場に向かう。偵察用に200mm望遠レンズをカメラに付けて行くことにした。望遠レンズを用意したのは、少し離れた坂の上から現場を見るため。午後から二人で差し入れを持って行く予定なので、作業員さんと顔を合わせたくなかった。ミッションは"差し入れする為の人数確認"。ショボ過ぎ、セコ過ぎミッションだが、これも節約という重大な使命なのだ。(やっぱりセコい)

坂を上がると小さな公園がある。望遠レンズは必要なかった。丸見え。しかし、誰もいない。朝9時は早いのか?いや、早くない。普通だ。坂を下り、現場に向かった。工事予定表を見ると確かに、今日から16日まで基礎工事と書かれている。どうして?

「昼一とは何時のことですか?」

帰ってからヘーベルハウス(ヘーベルT)に電話しようと思ったが、帰る途中に作業車が来たらどうする?やっぱり電話した「今日からの予定です。確認して、折り返しお電話差し上げます。」ヘーベルTはすぐに折り返してきた。「昼一からになるそうです。」私は、時間を曖昧にできない。特に仕事では正確に時間を決め、互いに了解するのが常。「昼一とは何時のことですか?」

「おそらく、1時過ぎだと思います。」ヘーベルTは恐る恐る答えた。「 ” 過ぎ"って2時かも知れないことですか?」「もう一度確認して、、、」話しの途中から口を挟む「確認はいいです。1時以降で、多少遅れるかも知れないということですね?」つい噛みついてしまった。偵察に来て、空振りした腹いせでもしているのか?電話の後、反省しながら歩いた。

家に"いい気"が残らへんで

またヘーベルTから電話「明日の朝9時から作業すると、確認が取れました。ご心配をおかけして申し訳ございません。」事務的な電話。落胆していると奥さんが「明日からでもいいやん。16日までに終わるんやろ。」納得いかない私を見て、女一人で老舗旅館を切り盛りする女将さんのような言い方で「責めたらあかん!工事の人もヘーベルも、私らが見えへんところで頑張ってくれてると思うで。気持ちよく作業してもらわな。でないと、家に"いい気"が残らへんで。

涙味のキットカット

奥さんの言う通り。こちらの希望が叶わないと、愚痴るのはよくない。高慢な施主になるところだった。反省してしょげてると、「キットカット1個たべよか?ブレンディでオーレ作って。」奥さんは、豆を挽くまでもないと判断しながらも、私を元気付けてくれた。差し入れに用意していたキットカット。今日は少し涙の味がする。

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