基礎工事は完成間近。新築ブルーと基礎コンクリート。

朝9時。仕事前に現場を見ようと立ち寄った。まだ養生のままだ。しばらく眺めて出ようとすると、工事車両がやって来た。「おはようございます。今日は何か作業がありますか?」「今日は型枠を外します。」基礎は固まっていた。

急いで近くのコンビニでお茶を買い、すぐに戻ってきた。10分ほどしか経っていないのに養生はすでに無い。職人さん一人で型枠のボルトをドンドン外し、もう一人の職人さんは、何やら荷物を運び入れている。「いつもありがとうございます。良かったら、これを。」と、お茶を渡した。写真を数枚撮って、また仕事帰りに寄ることにした。

夕方4時30分。職人さん達の姿は無かった。基礎工事は一見、完成しているように見える。黒い型枠は完全に外され、コンクリートの基礎が現れていた。型枠を外したら終わりだと思っていたが、基礎の中に何か貼り付けてある。まだ作業は残っているのか?

想像より大きく感じる。迷路のような基礎は整然と区画整理され、各部屋の配置がすぐに分かる。コンクリートが固まっていることを確認し、基礎の中に入ってみた。そして、魔法使いのように、あっと言う間に完成する我が家を想像した。

日が落ち始め、だんだん魔法は解けてきた。なんだか寂しい。コンクリートの基礎を見ていると、これから家が建つようにも、家が焼け落ち、基礎だけが残った廃墟にも見える。嬉しいはずが、新築ブルーになっている。

基礎から出て、周りを見渡す。誰も見ていないと安心して、この場を去った。

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