工事中のヘーベルハウス。「誰が住むん?ここ」

新年を迎えてから、まだ工事中の新居を見ていない。義母を連れて、散歩がてら見に行くことにした。行っても中には入れない。しかも、足場にシート(ネット)が掛かっているので、外観もイマイチよく見えない。

「なんか、音がした。」奥さんは一足早く駆け寄った。「誰かいてはる。」2日の今日から作業とは思えない。何か忘れ物でもしたのか?しばらく外で様子を見ていた。

「大きなビルやなぁ。ここどこ?」「ビルとちゃうで、家やで、お母さん」奥さんは優しく答えた。「畑やな。お母さんの家も、昔は畑あったわ。」小さい家にしては庭が大きいからか、土のままの外構を見て畑と思ったのだろう。それにしても立派過ぎる足場。全貌が明らかになったら、ご近所さんにウケるかも知れない。

「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。」職人さんが出てきた。「5日から作業ですが、少し残していた仕事があったので、、、、」職人さんは照れ臭そうに話した。「折角ですから、中をご覧になられますか?車を取って来ますので、」職人さんは、遠くに停めている作業車を取りに行った。

「誰が住むん?ここ」

奥さんは義母の手を引き、中まで案内した。「お母さん、まだ作っている最中やねん。足、気ぃつけてな」「誰が住むん?ここ。」「誰やろな?」「鉄やなぁ」義母は不思議そうに眺め、鉄の柱を触っていた。「怖いから外に出るわ。ありがとう。」

職人さんが戻ってきたので、外に出た。「ありがとうございました。本年もよろしくお願いします。」挨拶をして、帰ることにした。

義母の感想

「お母さん、しんどかった?大丈夫?」「しんどないよ。大丈夫。帰ったらピアノ弾いてな。」義母が鉄筋のヘーベルハウスをどう感じたか、正確には分からない。おそらく、イメージする家の姿とは全然違ったのだろう。鉄の柱を触っていた姿は、何となく寂しそうだった。

 

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