午後から近所の氏神様へお参りに行った。元日も過ぎたので人もまばら。
お参りの順番を待つ私達の前に、腰が曲がったお婆さんが、男性の手を引いて並んでいた。男性は50代(60代かも?)くらい、親子のようだ。
勇気が必要
帰りの階段でさっきの親子が、めちゃくちゃゆっくり降りていた。
奥さん:「おぶってあげたら?私も手伝うから」簡単に言うが、勇気が必要だ。
奥さん:「おみくじに書いてたやん、お正月やし、なっ!」
思いきって、腰をおろしながら声をかけた。
私:「背中をお貸ししましょうか?」
お婆さんはあっさり私の背中に乗りかかり、肩に手を回した。小さな声でお礼の言葉が聞こえた。
男性は奥さんの腕を掴んで歩き出した。
どうすることも出来ない現実
無事に階段を降り、二人と別れた。普通なら介護を必要とする老人が、息子の世話をする。どうすることも出来ない現実を見た。「幸せに暮らせてることに、感謝せなあかんな。」奥さんは自分に言い聞かせるように呟いた。このあと、工事中の我が家を見に行くつもりだったが、今日はやめた。
これも現実
「ツタバ行く?(ツタヤ書店と一緒になったスターバックス)」奥さんが誘った。いつものように別々に座り、それぞれ雑誌を借りてコーヒーを飲む。私はガーデニングとカメラ雑誌。奥さんはインテリアと収納に関する雑誌。
2時間ほどして、買い物をして帰ることにした。
「早く、電動自転車が欲しいなぁ。」
奥さんは帰りの坂道で呟いた。
氏神様での出来事も現実。
これも現実。
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