スーツケースは収納に。カセットテープは燃えるゴミ。

スーツケースの中を空っぽにして、そこに衣替えを入れる。奥さんは新たに、スペースの節約を考えついた。どうせ場所を取るスーツケース。使っていない時の有効利用にいいと思った。

年に数回、長期出張があるのでスーツケースは必需品。しかも高さ80cmと大きい。奥さんも少し小さいスーツケースを持っているが、元々空っぽ。だが、私のは違う。中は半分ほど物が詰まっていて、使う度に出している。

思い出のカセットテープ

若い頃、バントをしていた。その頃のライブ録音やオリジナル音源、よく聴いたバンドの音楽が入ったカセットテープがドッサリ。それと、その頃に読んでいた音楽雑誌。約30年間、それらは置き場を転々とし、9年前スーツケースの中に落ち着いた。その間、見たり聴いた記憶はほとんど無い。ただ思い出を監禁していただけだ。スーツケースはそれらを隠す絶好の隠れ蓑だった。

「もう、ええんちゃう。思い出を全部持って行かんでも。」奥さんはよく当たる占い師のように話した。「これからは物を減らして、身軽にならなあかん。新しい運気を引き寄せる為にも、執着はよくない。」確かに。奥さんも随分いろいろと捨てた。「私は日記を付けてるから、、」と、思い出は日記が全て。何よりも、記憶が大事と言う。子供の頃から日記を付け、20年前からは10年日記を付けている。

カセットテープは燃えるゴミ

思い切って一回で処分する。そう決めたのは良かったが、カセットテープは"何ゴミ?"と、初歩的なことでつまずいた。市のホームページで調べてみると、意外(当然?)にも燃えるゴミ。ケースがプラスティックなのに。調べて良かった。因みに、CDも燃えるゴミだった。これは今まで間違えていた。

今日は燃えるゴミの日。100本近くあるカセットテープを一度に捨てると、持って行ってもらえないかも知れない。10本ずつ小分けにして、10箇所のゴミ捨て場に持って行こうと考えた。それを見た奥さんは「あかん!よそさんに迷惑かける。まとめて出したらいいやん。直接、作業員さんに渡したら大丈夫や!」

今度から少しずつにして下さい

9時15分。燃えるゴミの日はこの時間と分かっていたので、ゴミステーションで待っていた。作業車は時間通りに到着。急いでゴミを投げ入れる作業員さんに声をかけた。「お忙しいところ、申し訳ごさいません。カセットテープを持って行ってくれますか?」作業員さんは「いいですよ。今度から少しずつにして下さい。」と投げ入れた。

この世の片隅

ほんの数秒で過去は消えた。カセットテープは遠い昔、私の手によってこの世の片隅に置いやられた。その日すでに使命を果たし(命をなくし)、30年後の今日、やっと成仏したのかも。

もう二度しません。お許し下さい。

 

★関連記事:机の引き出しの中は男のロマン。でも、ゴミはゴミ。

★関連記事:捨てられない服。「捨て捨ては」前に進むため。

★『52歳で家を買う』と題した連載ブログです。お時間があれば、52歳で家を買う(1)から読んで下さい。

↓よろしければ、クリックをお願いします。

このエントリーをはてなブックマークに追加

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村