遺品も断捨離?「この絵だけ、もらっとくわ」

今日はいつもなら、義母と過ごす日。それが、もう必要無くなった。「今日は部屋にこもって、仕事するわ。」奥さんは「私も明日やったけど、ピアノに集中するわ。」と、二人ともまだ慣れない。

今日しなければならない仕事は、特に無い。急に"1日"をいただいた気がした。工事中の家は、昨日見たばかり。2日続いて、というのも何だし。「お母さんの家に行こうかな?」と、奥さんと二人で実家に行くことにした。

実家の荷物を整理するため、専門の業者を手配している。不用品を全部持って行ってもらう予定だ。要るものは予め分けているが、ちょっと気になるものがあった。

「お父さんの絵、どうする?」

問題は義父が描いた絵。額まで手作りの絵は、何となく捨てられない。かと言って、部屋に飾るのも何だし。悩ましいところ。ほとんどの絵は飾ることもなく、押入れに入ったままだった。義父が亡くなったあと、数点を残し処分した。「飾ってない絵は、お父さんも許してくれるやろ。」

認知症だった母は、義父が描いた絵なんて、どうでもいい。そんな感じだった。それでも「綺麗からええ〜わー。誰が描いたん?」と、1枚の絵を玄関に立てかけていた。作者など気にしないで、純粋に絵を評価している(大げさ)。

奥さんの妹も姉さんも、「絵はいらんわー」と素っ気ない。奥さんは「この絵だけ、もらっとく?後は、全部処分するわ。」私は「飾らな、意味ないで。何処に飾るん?」と一応、念を押した。

奥さんは「家が出来てから考える。きっと、ぴったりのとこがあると思う。」

遺品も断捨離

義父が描いた絵なので、義父の遺品。義母が気に入っていた絵なので、義母の遺品。

奥さんは「遺品も二人で一つ。いいんちゃう?一石二鳥や。」

ちょっと違うと思うが、遺品も断捨離ということか。

 

★関連記事:新築ブルー?そんなのある??

★関連記事:「家はどんな色?」「白やで、お母さん。」

★関連記事:初七日に咲いた赤いクリスマスローズ

★『52歳で家を買う』と題した連載ブログです。お時間があれば、52歳で家を買う(1)から読んで下さい。

↓よろしければ、クリックをお願いします。

このエントリーをはてなブックマークに追加

ブログランキング・にほんブログ村へ