ソファを買うなら「ええ仕事してからや!」のその後。買ってしまった。

「ソファを買うなら、ええ仕事してからや!」(過去記事参照)奥さんの言葉をバネに精進したおかげか、今月になって突然のオファー。「今日から東京やねん。明後日帰る」と日曜の朝から出かけた。クライアントの気まぐれか、神の導きかは分からない。それでも"ええ仕事"に変わりない。心はソファに直行していた。

仕事を終え、ホテルに向かう途中で気になる店を発見。大阪では見たことがないソファ専門店だ。夜も遅かったので閉まっているが、なかなか良さそうな雰囲気。翌日の仕事前に寄ってみることにした。

大阪にはないソファ専門店

奥さんにそのことをメールすると、早速電話がかかってきた。「有名みたいやで、そこ。チェックして来て。」有名の定義は分からない。現に私は知らなかった。「でも、大阪にない店やから、(奥さんは)チェックでけへんで?ええかー?」奥さんは突然太っ腹な発言をした。「ネットで調べた。いい感じやで。ええのんあったら、買っていいーよー。あなたに任すわ。」

「でも、お金持ってない。カード使ってもいい?」53歳の男がショボいことを言う。「あかん!振込む!」手数料がかかるのでは?「あかん!カードは!手数料かかっても、現金や!」それ以上、深く聞くのはやめてベッドに入った。

「奥様にプレゼントですか?」

まだ店に入ってもいないのに、ソファを買う前提になった。こんな気持ちで見るのは初めて。『買う気で見る』のと『見てから買う』では随分と違う。いずれにしても初めての感覚でソファを見ていた。

大阪ならすぐに店員さんがついてくるが、東京は違う、離れた所で静観していた。私は淡々と見るだけ、むやみに触ったりしない。インスピレーションを頼りにしながら(めちゃくちゃ大袈裟)じっくり観察していた。

しばらくして、気になるソファを発見。じっと見ていると、ようやく店員さんが動き出した。シュッとした出来る感じの女性スタッフだ。

「奥様にプレゼントですか?」大阪では考えられない、照れ臭いフレーズを表情も変えず口にした。

「いえ、いや、そうです。でも、自分のためでもあります。」と問いかけに相応しい言葉をとっさに選んだ(つもり)。「お色目が分かっていれば、間違いないと思います。どうぞ、お掛けになって下さい。」かっこいい。

とうとう買ってしまった。

一度は仮予約までしたソファをキャンセルしたこともある(過去記事参照)。それほど慎重だったはずが、一人で決めて良かったのか? 東京ということもあり、大阪から何度も来ることができない。それも買った理由の一つでもあった。

家に帰り、もらってきたファブリックのサンプルを見せた。奥さんは早速、壁紙のサンプルとそれを合わせ眺めている。「バッチリやん! 形はあれやろ、いい!」予めネットで見ていた奥さん。現物を見なくても納得した様子。

「奥さんにプレゼントですか?って、素敵やん。あなたが、大人物に見えたってことやろ。買う時やってんで。」

嬉しいのは確か。しかし、私の硬貨貯金箱を使わない訳にはいかない。(過去記事参照)

大人物のはずが、一瞬でショボくれた。

 

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