今日は植樹。待ちに待ったヤマボウシとシマトネリコがやって来る。外構工事も大詰め、いよいよ家が完成する。
植栽を載せたトラックが到着したのは朝9時。外構設計のガーデンSはそれより早く来てくれた。「植樹の場所はここですね?先ず、仮置きして確認します。」と、地面に印を付けた。
トラックに横たわるヤマボウシとシマトネリコは、わら縄で縛られて細くなっていた。『早く解いてあげたい。』と思うほど、窮屈そう。
先ず、裏庭から。ヤマボウシを職人さん二人で運び込む。見るからに重そう、これ以上大きな木は無理だったかも。ガーデンSは「中から見て下さい。ピアノに座ってみて、どうか。」奥さんは早速、ピアノに座って外を見ている。「もう少し右かな?どうかな?左かな?どーやろ?」と微妙な位置を決めかねている。
私が「もっと左ちゃう?」と言っても「ちょっとちゃう。」と意見が合わない。そこへ職人さんの一人が、「この木の顔がこっちなので、こう向きです。」とヤマボウシをくるりと回転させた。「これがいいです!バッチリです!」と、あっさり決まった。
位置が決まると職人さんたちは、スコップを手に穴を掘り始めた。またしても涙が出てきた。私たちのために、こんなしんどい仕事を、、、ありがとうございます!
今度は、玄関前のシマトネリコ。これはヤマボウシに比べて小さい。何とか一人でも運べる大きさ。同じく位置を決める。「木の顔は外に向ける方がいいですね。こっちが顔です。」とガーデンS。位置が決まり、また穴掘りが始まった。植樹は約2時間で完了。感動は言葉で表現しきれない。
夕方、ヤマボウシとシマトネリコを改めて眺めた。そして、職人さんもガーデンSも口にしていた『木の顔』のことを思い出した。その木が一番美しく見える方向のことだが、木を愛する人ならではの言葉に思え、胸が熱くなった。
木にも顔がある。
ヤマボウシ
シマトネリコ
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