私達にとって戸建ての良さは庭があることと、お布団が干せること。これについては以前ブログでも書いている(過去記事参照)。それでもマンションの便利さや、良かったことを今でも思い出すことがある。
マンションの良さは各部屋がワンフロアなので、トイレやお風呂の移動が楽。今の家は1階にそれらがあり、キッチンと寝室と仕事部屋は2階にある。今はまだ負担になっていないが、将来的にどうなることやら。今は考えないでおこう。
久しぶりに、昨年春まで住んでいたマンションの前を通った。自転車で10分のところにコナズ珈琲があり、そこへ行く時この道を使っている。
いつもマンションに近づくと自転車の速度を落とし、知っている人が外に出ていないか気にしてい る。今日は管理人さんが、玄関前の植栽を手入れしていた。
管理人さん:「こんにちは! ご無沙汰しています。」私に気づいた管理人さん。大きく手を振ってくれた。
私:「ご無沙汰しています。剪定ですか?」自転車を止め、久しぶりの会話。
管理人さんは企業を定年退職されてから、管理の仕事に就いた。そして、この仕事も本来なら定年するお歳。住人からの要望で、何年も引き延ばして働いてくれている。(過去記事参照)
管理人さん:「今年いっぱいです。」
私:「まだまだ元気なのに、、、」
管理人さん:「本当はとっくに定年でした。4年も延長してもらって幸せです。」
しばらく話し、コナズ珈琲に向かった。
この管理人さんは、マンションの資産価値に加えてもいいくらいの人だった。事実、マンションを売り出したとき、部屋を見に来てくれたご夫婦は、管理人さんの物腰の良さに感動していた。マンション売却に一躍買っていたと思う。
マンションの良さは自分達の家(建物、共用部)を監視、管理する人(会社)が他にもいることだ。自分の家は自分で何とかする戸建てと違い、任せることが出来る。
しかし、本当はマンションの敷地全部も、自分の家という意識が大切。
管理人さんは徹底的にマンションの共用部分を綺麗にしてくていた。その姿を見て、自宅玄関前の廊下を掃除する方が沢山いた。管理人さんに感化されていたのだ。
尊敬する管理人さんが、このマンションを離れる。私達はすでに住んでいないが、何となくさみしい。
ふと、管理人さんが話していた言葉を思い出す。
『掃除が仕事です。汚れているところは綺麗にする。使っているものは大切にする。それだけです。』
人生の達人だ。
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