古い高級住宅地の土地が、比較的安い理由。

築40年より古い高級住宅地で土地を探す。広い土地に大きな庭を持ちたいと思う人には、理想的な土地が見つかる可能性は高い。その理由を自身の土地探しの中で幾つかの不動産会社から得た情報を書いてみた。

  • 高齢化が進む古い住宅地

    築40年より古い高級住宅地は高齢者の夫婦だけで暮らしている家庭が多い。子どもが巣立って大きな家に独居しているケースも珍しくない。そういった方が、手に負えなくなった大きなお屋敷を手放し、手頃なマンションなどに移り住みたいと思っている人が増えているそうだ。また、子供世代が相続して売りに出すことが年々増えている。中には、相続税を支払うため、急いで売却したいと考える人も多いようだ。

  • 駐車場が少ない?

    40年以上前はまだマイカーは贅沢品、今ほど普及していなかった。当時のハウスメーカーは駐車場をオプション的に作っていたようだ。駐車場がない大きなお屋敷。これを今の時代で売りに出すには少々不利になる。

  • 高級住宅地は山の手

    今も昔も高級住宅地は山の手。なだらか丘に建っている所が多い。これも売り出すにはマイナスになる。斜面に建っている家は雛壇がある。更地にして土地を売り出すとき、この雛壇を残している物件がほとんど。駐車場を作るには雛壇を削る必要がある。この費用が莫大になるため、売り主は坪単価を下げて売り出している。

  • 住環境を守る規制

    環境がいい住宅地ほど住環境を守る規制が厳しい。一世帯あたりの最低面積が決められている。大きな家が立ち並ぶ地域で、小さな戸建てが隣接しないようにするためである。しかし、大き過ぎる土地は購入者希望者が少ないため、坪単価を下げるか、規制内面積に分割する。

  • 駅から離れている

    大きな家が集まっている所は駅から離れているところが多い。治安が良いとも言えるが、少し不便。電動自転車が必須になるだろう。

  • 大型スーパーやコンビニが少ない。

    高齢化が進んだ街は高級住宅地に限らず、大型スーパーが少ない。また、コンビニも駅近や新興住宅地に比べて圧倒的に少ない。

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