奥さんは魔女?部屋の広さをシミュレーション

11畳になる一階のピアノ部屋。3DK(リビングが無い)の小さい家でも、この部屋だけは広くした。というか、ピアノのために家を建てたと言っていいくらい。しかし、まだ壁が出来ていないにも関わらず、そんなに広く感じなかった。「壁が出来たら、もっと狭くなるねんなぁ?そんなに広くなかったな?」奥さんの印象はこうだ。

先日、中に入った時はだいぶん暗かった。その前は母と一緒だったので、ちゃんと見てなかったという。「明るい時間に見たら、印象ちゃうと思うで。それに、靴履いてたからちゃう?」奥さんは靴に反応した。「ここで試してみようかな?」奥さんはスニーカーを履いてリビングに立った。「ほんまやな、狭く感じる。同じ大きさやのに」

現場でシミュレーション

午後からは雨の予報なので、今のうちに行くことにした。現場に着いたのは、ちょうどお昼時。電気工事の職人さんが一人で作業をしていた。「お疲れ様です。おじゃしてもよろしいですか?」「どうぞ、今から休憩に、行かせてもらうところでした。」職人さんに差し入れを渡し、二人でじっくり見ることができた。

早速、奥さんは持ってきたスリッパに履き替えた。「何となく、前より広く感じるかなぁ。ここがピアノやから、、」とピアノを置く位置に立ち、ぐるぐる見回している。「ここに来て、椅子になって。」「膝が汚れるやん」「雑巾持ってきてるから大丈夫!」

ソファーに座った時の眺め。足場があるのでお庭の広さが分からない

エアーピアノ

奥さんはシミュレーションのため、四つん這いになった私の背中に座り、エアーピアノを弾いた。「ありがとう、椅子さん。今度は横でソファになって下さい。」奥さんは魔女のように私をソファに変えた。今度はエアーティタイムをしながら外を眺めている。「ありがとう。もういいよ。」ひどい。ご満悦の奥さんは「二階も見る?」。一応「ダイニングチェアーにはならへんで。」と断った。今度はキッチンに立ち、エアー包丁でトントンしている。さんざん見たので、職人さんが戻る前に帰ることにした。

家の前に作業車があった。少し動揺する二人。何処かに食べに行ったと思い込んでいたが、違った。「お気遣い、ありがとうございます。」職人さんは差し入れの爽健美茶を片手に、車の中でお弁当を食べていた。

どうか、見てませんように。

 

★関連記事:躯体工事完了と夫婦の絆?

★関連記事:工事中のヘーベルハウス。「誰が住むん?ここ」

★『52歳で家を買う』と題した連載ブログです。お時間があれば、52歳で家を買う(1)から読んで下さい。

↓よろしければ、クリックをお願いします。

このエントリーをはてなブックマークに追加

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村