土地探し。安い物件には訳がある。52歳で家を買う(2)

2014年春、まずは土地探し。

新築一戸建て自由設計にこだわる理由は、ピアノがあるから。中古や建売り住宅も考えたが、よほど条件が揃わなければピアノは置けない。仮に置けても自由に弾く事は難しい。私が住むこの町(大阪府N市)の坪単価は平均46万くらい。長年住み慣れた街なので、この近くで探したい。急いではいないが、まずはネットで検索。

「あるやん、いっぱい」意外にある。しかも、平均より安い物件が数件。散歩がてら見に行く。

最初に見た物件は、46坪更地で1500万円。安い!しかし、安いには理由があった。この辺りは丘になっていて、あちこち坂がある。この土地は、四方が家に囲まれた袋小路。唯一入れる道が、急勾配の狭い階段しかなかった。空き地の周りに家がたっている感じ。こんな所に家を建てることが可能なのか?工事車両が入るのか?

数日後、次の物件を見に行く。価格は前回とほぼ同じで、少し狭い45。相場より安いが前回ほどでもない。単純にお得な物件かも知れないと淡い期待を抱きつつ、グーグルマップで現地に向かう。

しかし、この物件は見る前に諦めた。グーグルマップが正しいならあと100m。歩いても大変な坂道が続いている。今後、老いて行く二人には残酷な仕打ちとしか思えない、試練の坂道だった。

取り敢えずたどり着く。よくこんな坂の上に住んでいたなと思ったが、他に何軒か古い大きなお屋敷がある。しかもお寺も。修行僧でもない限りここは無理、とあっさり断念。

 

「まずは土地からや!」

話しは前後するが、土地探しを始めたきっかけは、住宅展示場に出向いたときのこと。街で見かける建て売り住宅と、ハウスメーカーがどれだけ違うのか見てみたかった。

展示場をぐるぐる回ったが、全然中に入りたいと思わない。家がデカ過ぎる。それでも折角来たので、○○林業に入ることにした。営業マンが早速ついて案内をしてくれた。「お土地はすでにお持ちですか?」ん?土地がいるのか?「いえ。まだ、これからです。」その後はよく覚えていないが、住所とか書いてそそくさと帰った。

もう一件見て行こうと思い、今度は○○スイに。「お土地はすでにお持ちですか?」ん?同じ質問。ここはほとんど見ないで外にでた。土地がないとハウスメーカーは相手にしてくれないと思い込み(本当にただの思い込み)、「まずは土地からや!」と始まった。それにしてもハウスメーカーは高い。そのときの印象はそれだけだった。

 

フリーランス(自営業)に厳しいローンの仕組み。52歳で家を買う(3)

 

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