フリーランス(自営業)に厳しいローンの仕組み。52歳で家を買う(3)

2015年春、土地が見つかった

約一年、色々と(ネットで)物件を探したが中々ない。半ば諦めた頃、自宅近所に手頃な土地を発見。小さい家なら何とか立つくらい。今まで空き地があることは知っていたが、売り土地の看板が立っていなかったのでスルーしていた所だった。

神社のすぐ隣で、ご神木の大きな枝がその土地に覆い被さっていた。家が建っても駐車場が確保できない大きさ。車を持たない私たちにはぴったりサイズ。価格も相場の半額以下!これだ!!早速、不動産会社に問い合わせる。

「一度、お宅へ伺います。ウチの工務店で建てていただければ、土地と一緒にローンが組めるのでお得ですよ。」「勿論、自由設計なので、ご希望の部屋数と間取りをメールかFAXで送って下さい。」と言う。「実は、持ち家(マンション)があるのですが。。。」話しの途中で「マンションの売却ですね。任せて下さい。丸っといきましょう!」威勢のいい返事に戸惑ったが、相談することにした。

ローン審査に通らない

1週間後、設計プランとローンのプランを立ててくれた。50歳だったので、フラット35は30年まで。収入は50代のサラリーマンと同じくらい(少し低い?)。マンションのローンも遅れなく返済している。しかし、ローン審査に通らなかった。

その理由は収入が低い?ことだ。正確には私の収入では、融資される金額が少ないということだった。これについては参考資料を見ていただきたい。

また、過去3年間の安定した収入を証明(納税証明)する必要がある。私の場合これが一番のネックだった。前年度は大丈夫だったが、2年前と3年前の収入が少ない。それに安定した収入を証明できたとしても、フリーランスはサラリーマンの約60〜75%しか融資されない。(銀行によって融資額が違う)

理由はまだある。マンション売却についてだ。マンションを持っている人が新たに住宅ローンを組む場合、マンション売却が先になる。不動産会社は売却出来なかった場合に備え、買取専門業者を間に入れて買取る(買取保証)仕組みになっている。

当然、買取額は低い。ローン残高と買取額の差額は、すぐに支払わなければならない。結局、融資金額の不足分と、この差額を合わせた金額を頭金として用意しなければならなかった。そんなお金はどこにもない。

ついでに、この不動産会社が提示したマンションの査定額がめちゃくちゃ低かった。査定額が低いということは買取額も低くなる。そんなにこのマンションは安くなっていたのか? 8階建ての最上階、東南角部屋3LDK、築7年。前は大きな公園。駅まで徒歩12分なのに。これは後から分かったらことだか、不動産会社によって査定額が全然違う。不動産は甘くない。

そして、不動産会社からの不可解な提案があった。

 

フリーランスは信用無いのか? 52歳で家を買う(4)

 

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