断捨離が繋いだ素敵なご縁。押入れを測りたい。

帰宅途中でばったり、私達のマンションを買ってくれた買主さんご夫婦と会った。「お久しぶりです。少しウオーキングをしていました。」ご夫婦は近所に住んでいる。「またご連絡しようと思っていたんですが、少しお尋ねしたいことがありまして、」ご夫婦は近くに住んでいて、時々このマンション付近をウオーキングしていた。

断捨離始めました。

「お二人を見習って、断捨離を始めたんです。」ご夫婦は来年3月の引渡しに合わせ、自宅の荷物を整理しているという。そこで、持って行ける荷物を知るため、マンションの押入れのサイズを教えて欲しいと尋ねた。「いいですよ。今日これから測って、FAXを送ります。」そう答え、簡単な挨拶をかわして別れた。

奥さんにその事を話すと「分かるわ〜。私も今度のキッチン、中を測りたいもん。来てもらう?」この言葉の意味はご夫婦に来てもらって、押入れの中を見せるということだ。「いいん?」「いいよ。お布団だけ出したら。」

押し入れの中を見てもらう

数日後、ご夫婦は※住友不動産販売の人と見に来た。早速、持ってきたメジャーで細かく測り、嬉しそうにしていた。「使ってらっしゃる押入れの中を見せてもらえるなんて、夢にも思いませんでした。それにしてもスッキリしていますね〜。」押入れは、上の段に布団を入れているが、見てもらうために出したので今は空っぽ。下の段は季節物をしまうラタンのカゴが2つと電気ストーブ(扇風機と入れ替わる)、私の仕事道具(カメラ三脚とスタンド)が少し。半分ほどしか使っていない。週に一度は全部出して掃除機をかけている。

「私達も頑張ります。ありがとうございました。このマンションを引き継げて本当に嬉しいです。」その言葉に奥さんは涙目になった。「入れ替わりで住むなんて、なんか寂しいですね。」本当にそうだ。こんな素敵なご夫婦とご近所さんになれたら良かったのに、離れて暮らすことになる。素晴らしい出会いと、同時にお別れになるなんて不思議な縁だ。

 

住友不動産販売株式会社

住友不動産は買主さんを紹介してくれた仲介業者。このマンションは旭化成ホームズに販売委託した。旭化成ホームズは優良顧客を多く持つ大手販売会社に、マンションの情報を提供。それと同時にスーモなどネット広告を出して、旭化成ホームズが直接販売する仕組みになっていた。

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