「こんどは革じゃなくて、布にしたい。出来たら、洗えるやつ。」奥さんが希望する洗える布地ソファは結構ある。「ピアノに疲れたら、ゴロッとできるくらいがいい。」160cmの奥さんが寝転べるサイズとなると、結構な大きさになるので、肘掛け無しで探すことにした。
ウニ◯にもう一度行くことにした。今度は違う店舗だ。前回見に行ったソファは肘掛け無しだったので、確認のため座ってみる。しかし、しっくりこない。他のソファも色々見てみたが、ここには無いように思えた。「ウニ◯がいいん？やっぱり。」奥さんはデザインがいいのと、大きさと価格が手頃なところが気に入っているようだ。しかし、私が渋っているのを見て「あっちにも、お店があるで。行く？」少し離れたところに違う店があった。momo naturalというお店。
雲ような座り心地
ウニ◯とテイストは似ているが、どことなく信頼感がある作りの家具屋だ。しばらく物色していると、肘掛け無しの一見理想のソファがあった。二人でそのソファに腰掛けた瞬間「気持ちいい。」と、声を出してしまった。「気に入って頂けました？クラウドと言います。雲ような座り心地をイメージして作っています。」AKBのメンバーのような店員さんが優しく説明を始めた。
木製のフレームに羽毛のクッションをあしらった素敵なソファだ。しかもサイズは幅156cm。座面だけなら3人掛けと同じ。肘掛けがないのでコンパクトだ。「クッションカバーは洗えます。それに、羽毛のクッションはこのように叩いて型を整えると蘇ります。」店員さんはクッションを横から縦から、パンパン叩いて実演して見せた。その間、二人はソファでくつろいだまま説明を聞いていた。「来年3月に新築するので、その時に欲しいんです。」奥さんは、店員さんの反応を試すように購入時期を伝えた。「おめでとうございます。新築ですか、羨ましいです。全然大丈夫ですよ。」もうこの返事で心は決まった。
買い物はやはり「人やな。」
「注文を受けてから製造に入るので、納品の1カ月前までに、布地をお選び頂けると大丈夫です。」1カ月でいいのか？ウニ◯は3カ月だった。「岡山の自社工場で作っているので、それくらいです。1週間ほど余裕をみていただけるとありがたいです。」日本製だ。
今から予約しても大丈夫か尋ねた「大丈夫です。製造に入る前に、こちらから確認のご連絡させていただきます。もし、その時までにキャンセルされても構いません。」AKBのような店員さんに、心を奪われた二人は早速予約した。価格はウニ◯のそれより少し高くついたが、少し貯金をすれば3月ならOKだ。
長くかかるかも知れなかった新ソファ探しの旅は、あっさり幕を下ろした。結局、「人やな。」ということだろう。
※予約をしただけで、買っていません。また、どんでん返しもあるかもです。
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