去年の今日は土地探し。まもなく着工。

「去年の今日、何してたか覚えてる?」奥さんは毎朝、10年日記を付けている。「木津まで、土地を見に行ってた日やで。あそこのケーキ屋さんでもらったスタンプカード、日記に貼っててん。

昨年の夏、ヘーベルハウス(ヘーベルT)に出会い、希望の光が見えた。ローンは何とかなる。あとは、ローン内で収まる安い土地を探すこと。しかし、11月中に何とか見つけないと、ローンの借り入れ額が下がる。そうなると、更に安い土地を見つけないといけない。結果的には格安の土地が翌年(今年の春のこと)見つかったが、その頃は必死になっていた。

昨年夏、ヘーベルハウスと提携する不動産会社の人が、マンションの査定に来た時のとこ。「今お住まいの地域にこだわっていなければ、いくつかご提案できますが?」その時はまだ、この町以外に考えられなかったので、言葉を濁していた。それから2カ月ほどして、「新しく開発している場所で、今ならお好きな区画を選んでいただけます。」不動産会社からの提案は、新興住宅地だった。けいはんな学研都市の一部で京都の木津にある。「かなりお安いです。場所が気に入ればですが。」今住んでいる町の近くで探すことに、半ば諦めていた頃だった。

木津は大阪、京都から電車で1時間くらい。目的地まではバスもあるが、駅から歩いて約30分。あちこち写真を撮りながら、現地を目指した。住宅地の近くは、大規模マーケットの建設予定地、保育園、幼稚園、学校、すべでが新しい。

町が新し過ぎる

既に住んでいる区画を通り、土地の価格が書いてある地図を見ながら、歩く。そして、歩くほどに安くなっていく。しかし、"ここに住むことはない"と確信していた。

結婚して約20年、同じ町に暮らしている。以前住んでいた家も、今のマンションも同じ町にある。「何もかも新しくなるのは、何やな。」奥さんも同意「せやな。新し過ぎて、若いな。町が。」すれ違った人はみんな若い。30代がほとんどに思えた。50代の夫婦が、老夫婦に見られてもおかしくない。散々歩いて、西陽が傾く頃。「あそこの公園で何か買って食べよか?ケーキ屋あるで。」「買ってくるから、待ってて」奥さんはケーキ屋に入り、しばらくしてシュークリームを買って出て来た。

メッセージは現実に

公園のベンチに腰を下ろし、缶コーヒーを飲みながシュークリームを食べた。「ポイントカードもらった。」ここに住むことは無いと、言ったばかりの奥さん。何で?「お店のお姉さんが"いつ引っ越してこられましたか?” って聞いてきたから、"大阪から来て、探していました"って言うてん。」奥さんはスタンプカードを開けて私に見せた。「なっ。全部スタンプ押してくれた。"いいお家が見つかるといいですね"って」次回は500円分サービス。しかし、もう来ることはないだろう。「なんか、メッセージと思う。多分、女神やな。」あの日のメッセージは現実になった。あと、4日で着工だ。

 

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