地震と、ひび割れた壁紙と、イチジクの実。

地震が起きてから10日が過ぎた。

雑草抜きをしていると、ヘーベルTとヘーベリアンセンターの人がインターホンの前に立っていた。私が出張の間、奥さんが連絡していたようだ。

ヘーベルT:「おはようございます。お忙しいところ、申し訳ございません。」

ひび割れた壁紙

私:「ありがとうございます。どうぞ中へ」

早速、地震でひび割れた階段の壁を見てもらう(過去記事参照)。続いて奥さんは、一階のピアノ部屋に案内した。

奥さん:「ここもなんです。それと、ここも、、、」

私:「えっ?そんなに?」カーテンに隠れて分からなかったが、窓の上の壁紙も亀裂が入っていた。しかも、両サイドに。

奥さん:「(地震があった日の)次の日に気付いたけど、あなたが出張前やったから、黙ってた。」私はピアノの部屋にほとんど入らないので、分からなかっただけだった。

ヘーベルT:「センターが非常に混雑していて、ご連絡が遅くなりました。ご迷惑をおかけして、申し訳ございません。」

ヘーベルハウスの混乱が伺える。他にも被害報告が沢山あり、地震の当日は回線がパンク寸前だったそうだ。今は引き渡し前の物件を優先的に、順次対処していると言う。

補修にお金はかかる?

躯体が頑丈なヘーベルハウス。しかし、振動を緩和させるために壁が動き、壁紙が破れることがある。あれだけの大きな地震、壁紙だけで済んで良かった。と、思っていたが、そうでもない。

私:「補修するのにお金はかかるんですか?」

ヘーベルT:「今は何とも言えません。対策本部を置いて検討しています。」

私:「前は(地震当日)保証でなおるかもって、言ってましたけど?」(過去記事参照)

ヘーベルT:「、、、、、」

私:「住まいの給付金も出なかったし、地震で壁紙がひび割れて、、、。」住まいの給付金が出るはずだったが、出なかった。これについては後日。

奥さん:「お金がかかるなら、壁紙はこのままでいいです。悲しいけど、、、」

ヘーベルTは、慎重に言葉を選んだ。うかつなことは言えない、それもよく分かる。

ヘーベルT:「現状を報告して、まとめてみます。決まり次第、すぐにご報告いたします。」ヘーベリアンセンターの人と、今日のところは帰って行った。

イチジクの実

奥さん:「試練やな。でも、もっと大変な人も多いと思う。なんにも言わんとこ。」

私:「ヘーベルTも普通の営業マンやったな。何か、強いわ。」

奥さん:「引き渡し前の家を沢山抱えてるって言ってたし、そっちが大変なんやで。それに、愚痴ったらあかん、運気が下がる。」

私:「せやな。壁紙くらい、、、、、(泣く)」

 

窓の外には、イチジクの木が見える。

前の家からずっと、ここに生きている。(過去記事参照)

奥さん:「実が付いてる!」

イチジクは地震なんて感じなかったように、二人を勇気づけてくれた。

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