今日、奥さんは日記を整理している。小学校入学時から現在までの日記だ。40年以上続けている割に、45cm立方体の段ボールが1つだけ。その中に幼稚園の時に読んでいた絵本が出てきた。バージニア・リー・バートン作『ちいさいおうち』
「子供のころに、インプットしてたんかな?やっぱり。」絵本のタイトルがそのものズバリ。新居は"ヘーベルハウスのちいさいおうち"。奥さんは毎日毎晩この絵本を読んでいた。
リンゴの木に囲まれて 小さな丘の上にそびえ立つ家(ちいさいおうち)は、色々な所を旅をする。途中で車や工場の煙がモクモク上がる大都市を経験するが、最後には静かな丘の上で暮らす。自然や生命の大切さを伝える物語。
奥さんは子供心にこんな家に住みたいと思ったそうだ。
新居は丘の上ではないが、静かな高台の住宅地にある。リンゴの木ではないが、カボスの木がある。この絵本とそんなにかけ離れていない。奥さんは整理しながら、昔の日記を読んでいた。「小2の日記に、こんなこと書いてるわ、見て」"あしたは ピアノを 森に はこんで ひいてみます"ファンタジーだ。ピアノを簡単に運べると思っている。そして、新居は森ではないが、ピアノから広い庭が見える。そこには大きなヤマボウシを植える予定だ。
『ヘーベルハウスの小さい家』それは、奥さんのイメージがすべてを引き寄せ、子供の頃から持ち続けた夢が実現したのかも知れない。
「イメージやな。やっぱり。」私の言葉に、奥さんは「私のイメージだけでは無理や、二人の力や。いつもお父さんに言われてたやんか!」思い出した。亡くなった父の言葉で『嫁は大事にせなあかん』これか!
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